リフォームとリノベーションを混同しがちですが、リノベーションはリフォームより工事の規模が大きく用途などの変更をする場合もあります。ですから設計をする前に関係法規と照らし合わせて、法律に抵触していないかなどをチェックしましょう。建築基準法や消防法そしてその他の法律などに抵触する場合は、違反建築にならないように事前に届けを出すように注意しましょう。また設計をお願いする場合は既存建物のどの様なところが気に入っているか、どの部分を残して欲しいかなどをはっきりと明確に伝えましょう。
例えば古い柱や梁が気に入って残すのは当然のことを、これらを生かしたデザインをしてほしいなどと具体的に要望すると設計者にも分りやすいです。希望や要望は文章や絵で具体的に表し、これらに優先順位をつけて設計者にお願いすると良いでしょう。設計者には素人でも分りやすい図面を作成してもらうようにお願いすべきでしょう。例えば部屋の四面のデザインや材料などの分る展開図や、建物の外観や部屋の様子の分る透視図などを描いてもらうと、具体的に状態が分かるので理解しやすいでしょう。
リノベーションの工事に入ってからも一週間に一度などと、定期的に工事現場を見ながら打ち合わせを行う事が大切です。自分でイメージしていた仕上がりやデザインと違う場合は、すぐに打ち合わせをして軌道修正が出来るので現場施工者も助かるのです。完成してからの手直しはうまく行かずに、仕上がりも汚くなるので工事期間中に修正するようにしましょう。せっかくのリノベーションですので、満足できる完成に持ってゆきましょう。